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認知症の方から暴力をふるわれたら、看護師としてどう対応すべきか
認知症の方から暴力をふるわれた場合、看護師としてどのように対応すればよいでしょうか?認知症専門病棟での経験から、考えてみました。
認知症の方から暴力をふるわれたら、看護師としてまず「暴力を受けたその日のうちに必ず上司へ報告する」
認知症の方から暴力をふるわれたら、看護師として「暴力を受けたその日のうちに必ず上司へ相談する」ことが大切です。
「少したたかれただけだから大丈夫」「大きなケガでないから」などと暴力行為そのものを軽視し、後から上司へ報告するとします。
そうすると、なぜ暴力行為を受けたのかという振り返りやスタッフ全員への情報共有も遅くなり、その時は軽症で済んだ暴力行為がどんどんエスカレートしてしまう恐れがあります。
また、かみつかれたなど、微量でも出血を伴ったケースの場合は、創部から感染のリスクもあるため、「その日のうちに」ということが非常に重要となるのです。
自分の身を守るためにも、またスタッフ全員で情報を共有するためにも、認知症の方から暴力をふるわれた場合はどんなにケガが小さくてもその日のうちに必ず上司へ被害状況を報告し、適切な処置を受ける必要があります。
認知症の方から暴力を振るわれたら、看護師として「暴力をふるわれた状況を振り返り、アセスメントする」
認知症の方から暴力をふるわれたら、看護師として処置をしてもらった後に「暴力をふるわれた状況を振り返り、アセスメントする」ことも大切です。
認知症は、判断力が低下してしまう病気です。しかし、いくら認知症でも暴力をふるうにはその理由が必ずあります。
食事はきちんととれていたか、睡眠はとれていたかといった生活状況から、皮膚が乾燥して掻痒感がなかったか、どこか疼痛を感じる部分はなかったかなど、認知症の方にとって不快なことはなかったかの情報をまず収集します。
次に暴力をふるう直前の行動を思い返すことで、「こういうことが、暴力行為につながったのかもしれない」という振り返りを行います。
このようにまずは自分で丁寧に暴力行為について情報を整理してアセスメントすることで、「あの人は暴力行為をする危険な患者さんだ」という認識から、「私があの時こういう対応をしていれば、暴力行為はなかったかもしれない」という認識ができるようになっていきます。
どんなに小さな暴力行為でも、そのような行為を受けたということは看護師として働く上でとてもショックなことです。そうしたショックをただ受けるだけでなく、看護師としての立場からアセスメントをして和らげることも、認知症の方を看護していく上で大切な行動の一つだと考えます。
認知症の方から暴力をふるわれたら、看護師として「再発防止をスタッフの間でも話し合う時間を作る」
認知症の方から暴力をふるわれたら、看護師として「再発防止をスタッフの間でも話し合う時間を作る必要」があります。
話し合いをすることで、一人での振り返りでは気づくことのできなかった点を見つけることができるだけでなく、「こういったことをすることで暴力行為になった」という情報をスタッフで共有することで、暴力行為の再発を防止することもできるからです。
また、一度暴力行為を受けてしまうとどうしても次に受け持つことが怖くなってしまうこともあります。その場合はその気持ちを隠さずに他のスタッフに伝えることで、怖くなくなるまで受け持ちを変わってもらいやすくもなります。
認知症の看護において、一番大切になるのは情報の共有です。暴力行為に限らず、認知症の方に対して対応に困ったらその都度スタッフ間で話し合うことが、とても重要です。
認知症の方から暴力をふるわれたら、看護師としてどう対応すべきか まとめ
いかがでしたか?
今回は認知症看護の中でも悩みとしてよくあげられる「暴力」についてお届けしました。
認知症の方を看護していく中で、「情報の共有をしたいけど、忙しすぎてなかなかそんな時間は取れない」「私の職場は、上司に相談しても何も解決してくれない。看護師を守ってくれない」など、認知症の看護をもっと深めたいのに職場の環境に不満をもつことはありませんか?
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執筆者情報
認知症看護師の求人 編集部
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